建築

建築から生まれた言葉

建築と言葉

建築から生まれた言葉
 「建築から生まれた言葉」では建築から生まれて、日常的に使われている言葉を紹介していきます。
 
大工さんの言葉や言い回しが生活に密着した言葉に変化していった様子などは大変興味深くて面白いですよ。
 
 
 
 ☆いのいちばん
 
一番最初。真っ先。
昔、大工さんが家を建てる時は図面を板に書いていたんですね。
 
柱の位置を点で示し縦方向に「いろは・・・」横方向に「一二三・・・」とふっていくわけです。
それで縦と横の「い」と「一」の交点から順番で柱を建てていきます。
それで一番最初に建てられる柱が「いの一番」なのです。
 
 
 ☆建て前と本音
 
建て前とは家を建てるときの、柱や梁、棟などの主な骨格を組み立てることを
いいます。
骨組が出来あがるので家のかたちが決まってしまいます。
 
この事より 方針、原則の意とする言葉になり、言動が一致してないときなど
「あの人は本音と建て前が違う」とかいうふうに使われます。
 
 
 ☆うだつがあがらない
 
うだつとは本来、棟木(むなぎ)を支えるために梁の上に立てた短い柱を
「うだち」といい、これが家を支える重要な役割を果たしていたことから
棟上げのことを「うだちを上げる」というようになりました。
 
あとで「うだち」が「うだつ」に転じましたが、
「うだつ」は常に棟木に頭を押さえ付けられているところから
「うだつが上がらぬ」という用法が生じたものといわています。
 
 
 ☆子は、かすがい
 
かすがいは二つの材木をつなぎとめるために打ち込むコの字型の釘のことを
いいます。
「子はかすがい」とは子供は夫婦の間をつなぎとめる働きをするものだと
いうことです。
 
 
 ☆こけら落とし
 
こけらとはヒノキ・杉・まき等を薄くはいだ板、または材木を削った薄板のことを
いいます。主に屋根を葺く材料に使われます。
 
これのついた木くずをきれいに払い落として初めて、完成とする慣わしがあるので、「こけら落とし」は劇場などを新築したときの最初の興行をさすように
なりました。
 
 
 ☆はめをはずす
 
羽目とは重ねずに板を並べて張ることを、または張ったものをいう。
このきちんと並べてきれいに張った羽目をはずしてしまうことから
 
興に乗じて度をはずしてしまうことをいいます。
 
 
 ☆几帳面
 
几帳とは昔、室内の仕切りに立てた道具で台に二本の柱を立て横木を渡して
「帳」という、羽二重のあわせの布をかけたものです。
 
その几帳の柱の角を削って丸みをつけ両側に刻み目を入れたものが几帳面ということになります。
 
柱の角は直角ではなく僅かに削れてますよね。
この細工を「面取り」といいます。
中でも正確な技術を要するのが「几帳面」です。
これより物事をすみずみまできちんとする様子を几帳面といいます。
 
 
 ☆束の間
 
束とは一般的に短い柱のことをいいます。
国語辞典には四本のゆびで握った長さとあります。
これより、わずか、ちょっと、の意になったのでしょう。
 
 
 ☆らちがあく
 
埒(らち)とは馬場の周囲の柵、しきり、低い垣のことをさしています。
「埒が開く」とは仕切りがとりのけられる、つまりは物事のくぎりがつく
きまりがつく、はかどるということになります。
 
 
 ☆けっこう
 
結構とは、「構えを結ぶ」のように家屋の構えを作ること。
文章などを組み立てることをいいます。転じて、すぐれた、みごとなという
意味をさすようになりました。
今ではちょっと、意味あいが変わってきています。
 
 
どうですか。
ふだん何気なく使ってる言葉って意外と建築と関係があるんですよ。
 
 
 
 
 
          
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